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ジェット巻雲

私は雲だ。

夕暮前、海に近い田舎町のビニールハウス上空1,000mで、風速450m/sの超高速ジェット気流によって、絹糸のように引き伸ばされて出来た、鉤状巻雲(かぎじょうけんうん)だ。

私は、3階建て以上の建物が全くない、この恐ろしく広い南国の空全面を埋め尽し、権威ある美術館に飾られた、ちまちました芸術作品など、足元にも及ばない圧倒的なスケールで、一日の労働を終えた第一次産業従事者たちの疲れを労って行く。

私は、日没までのごく短い時間、いくら探しても表現する言葉が見つからない程の眩めくシーンを展開しまくって、発生した時と同じ様に、あっという間に消えて行く。

ジェット巻雲

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